働きながら公務員に受かるための勉強時間の作り方|必要な時間の目安と平日・休日の配分
「勉強する時間なんてない」と思ったこと、僕にもありました。
僕は元消防士として15年働き、その後市役所勤務も経験しました。24時間勤務という不規則な働き方をしながら、市役所の採用試験に向けて半年間、独学で勉強を続けて合格しています。
この記事では、公務員試験に必要な勉強時間の目安、平日・休日の時間配分の考え方、スキマ時間の使い方、そして働きながらでも挫折しないための工夫を整理します。
この記事でわかること
- 公務員試験に合格するための、勉強時間の目安
- 平日・休日の時間配分をどう組み立てるか
- スキマ時間・不規則な勤務の中での勉強の工夫
- 挫折しないための仕組みの作り方
まず、必要な勉強時間の目安を知る
試験の種類によって、必要な勉強時間はかなり変わります。ここを最初に押さえておくと、無駄に不安にならずに済みます。
| 試験の種類 | 必要な勉強時間の目安 |
|---|---|
| 教養試験のみの経験者採用・市役所試験など | 300時間程度 |
| 専門試験を含む地方上級・国家一般職など | 800〜1,200時間 |
出典:公務員試験の勉強時間とは?(2026年7月時点)
経験者採用(社会人枠)は、専門試験がなく教養試験と論文・面接が中心になることが多いため、必要な時間が少なくて済む傾向にあります。逆に、専門試験のある一般採用を目指す場合は、1,000時間前後を見込んでおいたほうが安全です。
自分がどちらのルートを目指すのかによって、必要な時間はまったく違ってきます。まずは志望先の試験内容を確認して、どちらの目安に近いかを把握するところから始めてください。
準備期間は半年、それとも1年
準備期間をどれくらい取るかによっても、1日あたりの負担は変わってきます。
- 1年で準備する場合:1日あたりの学習時間は少なくて済みますが、集中力を長期間保つ工夫が必要です。仕事の繁忙期をまたぐ可能性も高くなります
- 半年で準備する場合:1日あたりの負担は増えますが、集中して駆け抜けられる期間なので、途中でだれにくいという声もあります
どちらが正解ということはありません。仕事の繁忙期がいつ来るか、直近の試験日程がいつかを踏まえて、無理のない期間を選んでください。僕自身は半年という期間で対策をしています。
平日・休日の時間配分を考える

必要な時間が分かったら、次はそれを「いつ」確保するかです。
1年間で1,000時間を目標にする場合は、1日あたり3時間程度の学習で届く計算になります。半年しかない場合は、1日5〜6時間が目安になるとされています。
出典:公務員試験の勉強時間とは?(2026年7月時点)
もちろん、これはあくまで目安です。平日に2時間ずつ確保できれば、休日は5時間程度で帳尻が合うはずです。平日に3時間半ずつ確保できれば、休日は1時間程度で済みます。自分の生活リズムに合わせて、平日と休日どちらに重心を置くかを決めておくと、計画がぶれにくくなります。
働きながらの場合、平日にまとまった時間を取るのは簡単ではありません。だからこそ、休日にどれだけ積み増せるかが、全体のペースを左右します。
平日のモデルパターンを例に挙げると、次のような組み方もできます。
| 時間帯 | 使い方の例 |
|---|---|
| 通勤時間 | 音声講義やアプリで、暗記系の科目に触れる |
| 昼休み | 過去問を10〜15分だけ解く |
| 帰宅後 | まとまった時間で、論文の作成や苦手分野の演習に充てる |
すべてを完璧にこなす必要はありません。「この時間帯はこれをやる」と決めておくだけで、毎回何をするか迷う時間が減ります。
不規則な勤務・スキマ時間との付き合い方
僕の場合、消防の24時間勤務という、一般的な平日・休日の感覚が通用しない働き方でした。休みの日でも出動の招集に備えて、スマホを枕元に置いて眠る生活です。
そういう働き方でも、勉強時間をゼロにする必要はありません。通勤時間や休憩中のようなちょっとしたスキマ時間に、テキストを開くだけでも積み重なっていきます。
出典:公務員試験対策はいつから始める?(2026年7月時点)
出勤前や帰宅後など、自分が一番集中しやすい時間帯を見つけておくことも大事です。集中できるのが朝なのか夜なのかは、人によって違うものです。
僕自身は、当直明けの日に2〜3時間ほど机に向かうことを基本にしていました。当務中(24時間勤務のシフト中)はまとまった時間を取るのが難しいので、待機時間などのスキマに単語や頻出知識を確認する程度の、軽い復習にとどめていました。この生活を、半年ほど続けています。
不規則な勤務のなかで勉強する場合は、「毎日同じ時間に同じだけやる」という理想は早めに手放したほうがいいと感じます。その代わりに、1週間・1ヶ月単位で帳尻を合わせる発想に切り替えると、無理をしすぎずに続けられます。
挫折しないための工夫
勉強時間を確保する仕組みと同じくらい大事なのが、途中で折れないための工夫です。
- 1日の目標を「時間」ではなく「ページ数」や「問題数」で決める。時間で区切ると、疲れている日は「今日はやった気がしない」と感じやすくなります。ページ数や問題数なら、少なくても達成感を得やすくなります
- 勉強した日を記録する。カレンダーに印をつけるだけでも構いません。数字や記録として積み上がりが見えると、続ける理由になります
- 体調を最優先にする。無理をして体を壊すと、それまでの積み上げごと止まってしまいます。特に不規則な勤務の人は、寝られるときにしっかり寝ることも対策の一部だと考えてください
- 受ける試験を絞る。範囲が絞られるほど、1つひとつの負担は軽くなります。あれもこれもと手を広げるより、1つに絞って確実に仕上げるほうが、働きながらの対策には向いています
- 周りに宣言する、または黙って進める、自分に合う方法を選ぶ。人に言うことでやる気が出る人もいれば、静かに進めたい人もいます。無理に周囲に合わせる必要はありません
どの工夫も、特別なことではありません。ただ、忙しい日々の中では「当たり前のこと」ほど後回しになりがちです。だからこそ、意識して仕組みに組み込んでおく価値があります。
自分ひとりで計画を立てるのが苦手な人は、模擬面接や論文添削だけでなく、学習計画そのものをサポートしてくれる予備校を検討する手もあります。気になる方はこちらもあわせてご覧ください。
▶ 関連記事:働きながら公務員を目指す人のための予備校比較|料金とサポートで選ぶ5社+独学
よくある質問
Q. 毎日勉強できない日があっても大丈夫ですか?
大丈夫です。仕事が忙しい日や体調が悪い日は、無理に詰め込まなくて構いません。1週間・1ヶ月単位で帳尻を合わせる意識のほうが、長く続けられます。
Q. 教養のみの試験と専門試験ありの試験、時間配分はどう変わりますか?
教養のみであれば300時間程度が目安とされ、平日・休日とも負担は軽くなります。専門試験がある場合は800〜1,200時間が目安になるため、早めに着手する必要があります。
Q. スキマ時間の勉強だけで合格できますか?
スキマ時間だけで完結させるのは簡単ではありません。ただし、まとまった時間の合間を埋める補助として使えば、全体の勉強時間を底上げできます。
Q. 体調を崩しそうなときは、勉強を休んでもいいですか?
はい。体調を崩して長期間動けなくなるほうが、結果的に遠回りになります。休むことも、計画のうちだと考えてください。
Q. 家族や周りの理解が得られず、勉強時間を確保しづらいです。どうすればいいですか?
まずは「いつ・どれくらい勉強したいか」を具体的に伝えることから始めてみてください。漠然と「忙しい」と言うより、時間の見通しが立つほうが協力を得やすくなります。
おわりに
働きながらの勉強時間は、まとめて確保しようとするほど苦しくなります。必要な時間の目安を知り、平日と休日に配分し、スキマ時間を積み重ねる。この3つを意識するだけで、見える景色は変わってくるはずです。
試験構成や対策の全体像については、社会人枠のロードマップ記事でもう少し詳しく整理しています。あわせて読んでみてください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。あなたの毎日に、少しでも時間の余白が見つかりますように。