経験者採用に落ちたら、次はどこか。春に申込がある27自治体を、締切順に並べました

経験者採用に落ちたら次は春の27自治体
あにたろ

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秋の社会人枠(経験者採用)は、最終合格の発表が12月に集中しています。

落ちたと分かるのが年末。そこから次を探し始めることになります。

消防で15年働き、そのあと市役所へ移りました。暴力が「指導」と呼ばれる職場を、中から訴え続けても変えられなかった。だから外から変えるために市役所へ行きました。まだ途中です。働きながら受けた側として、次の1本を探している人に向けて書いています。

全国67自治体の令和8年度の受験案内をもとに、3月から6月に申込締切が来る27自治体を、締切の順に並べました。

先に、次の締切だけ

  • 春の受付は2月19日の京都市から始まり、最後は6月30日の東京都です。年明けの時点では、まだどこも始まっていません
  • 27のうち15はSPI3。秋にSPI3で受けた人は、勉強がそのまま次に使えます
  • 相模原市と神戸市は通年募集で、締切が1回ではありません

秋の結果は、12月に固まって出ます

秋に締切がある31自治体の、最終合格発表を数えました。うち千葉県と兵庫県は、令和8年度の案内が確定前のため前年度の実績です。

最終合格発表の月自治体数
9月〜10月2
11月10
12月19

半数を超える19自治体が12月です。たとえば大阪市は12月4日、名古屋市は12月22日、新潟市は12月25日でした。特別区は11月20日、神奈川県は10月23日と、少し早いほうです。

つまり秋を受けた人の多くは、年末に結果を知ることになります。そこから探し始めても遅くはありません。春でいちばん早い京都市の受付が始まるのは、2月19日だからです。

▶ 年間の山が春と秋の2つになる構造は、経験者採用の年間スケジュールで集計しています。

春に申込がある27自治体(締切順)

令和8年度(2026年度)の受験案内の実績です。来年度の日程は変わりますが、自治体ごとの「時期のくせ」は毎年だいたい同じです。

自治体申込期間1次試験方式職務経験年齢上限
京都市2/19〜3/23/6〜3/17から選択SPI35年62歳
横浜市(春実施枠)3/2〜3/163/18〜3/31から選択SPI35年62歳
熊本県3/1〜3/164/1〜4/16から選択SPI34年60歳
愛媛県3/2〜3/244/3〜4/14から選択SCOA5年47歳
広島市3/2〜3/254/2〜4/13から選択SPI35年61歳
鳥取県3/2〜4/34/20〜5/11から選択独自の適性検査5年59歳
愛知県3/25〜4/175/17教養試験3年61歳
宮崎県3/1〜4/174/17〜5/10から選択SPI3定めなし40歳
熊本市4/10〜4/236/7〜6/28から選択SCOA5年61歳
秋田県4/23〜5/1アピールシート提出(SPI3は2次・6/1〜6/14)SPI35年61歳
岐阜県4/14〜5/116/13〜7/5から選択BEST-A6年55歳
和歌山県4/17〜5/156/21SCOA定めなし45歳
奈良県4/17〜5/175/23〜6/7から選択SPI3定めなし45歳
仙台市4/17〜5/186/21教養試験4年62歳
岡山市4/20〜5/185/29〜6/15から選択SCOA3年61歳
長崎県5/1〜5/186/21SPI35年60歳
広島県4/30〜5/196/21独自の適性検査5年61歳
福岡市4/23〜5/205/29〜6/16から選択SPI37年62歳
北九州市4/17〜5/206/21SPI35年61歳
高知県4/10〜5/206/21BEST-A5年59歳
山形県4/24〜5/216/21SPI35年60歳
鹿児島県4/17〜5/255/30〜6/22から選択SPI35年49歳
青森県5/7〜5/276/5〜6/18から選択SPI35年58歳
香川県5/8〜5/28書類審査と面接(適性検査はウェブ方式)書類選考のみ7年定年による制限のみ
岡山県5/15〜6/127/18独自の適性検査定めなし40歳
北海道4/1〜6/267/9〜7/22から選択SPI33年62歳
東京都6/8〜6/307/24〜8/6から選択SPI3大学院卒5年61歳

東京都の年数には注意してください。表の5年は大学院を出た人の条件で、大卒は7年、短大卒は9年、高校卒は11年が必要です。春の27自治体では、東京都のほかに岐阜県・広島県・高知県も学歴で必要年数が変わります。表に載せたのはいちばん短い区分の年数なので、自分の学歴で読み替えてください。

宮崎県は令和8年度の案内が記事の時点で確定前だったため、前年度の実績で載せています。香川県は受験資格としての年齢規定がありませんが、定年の規定により、令和8年度中に62歳に達する人は採用されません。年齢上限は自治体ごとに基準日が違います。

年齢は上限だけでなく下限もあります。横浜市と奈良県は31歳から、京都市と岡山県は27歳から、仙台市・福岡市・宮崎県・和歌山県・鹿児島県は30歳からです。上限だけを見て申し込むと、下限で外れることがあります。

見てほしいのは、5月中旬から下旬に締切が固まっていることです。27のうち13自治体が5月15日から5月28日のあいだに締切を置いています。6月21日に1次試験が重なる自治体も7つあります。春は、秋より「かぶり」が起きやすい季節です。

▶ 日程のかぶりは、公務員 併願プランナーで自治体を選ぶと自動で出ます。

27自治体の中身。SPI3が15、受験日を選べるのが16

方式で分けると、こうなります。

1次試験の方式自治体数
SPI315
SCOA4
独自の適性検査3
従来型の教養試験2
BEST-A2
書類選考のみ1

BEST-Aと「独自の適性検査」は、公務員試験用の勉強を前提にしない職務能力試験のことです。論理的に考える力や資料を読む力を択一式で問うもので、市販の対策本はほとんどありません。案内にも「特別な対策は不要」と書かれています。

27のうち16自治体は、テストセンター方式で受験日を期間の中から自分で選べる形でした。仕事の休みに合わせて受けられるので、在職中の人には春のほうが組みやすいと思います。

必要な職務経験は5年が15自治体でいちばん多く、北海道・愛知県・岡山市は3年で受けられます。宮崎県・和歌山県・奈良県・岡山県の4つは年数の定めがありません。ただしこの4つは年齢上限が40歳から45歳と低めなので、年齢のほうを先に確認してください。

▶ 年齢と職歴を入れると受けられる自治体が出る、受けられる自治体診断も置いています。

通年募集の2つは、年末でも間に合うことがあります

相模原市と神戸市は、1年を4つのタームに分けて募集しています。どちらも各月の1日から15日に申し込む形で、締切が1回ではありません。

自治体受付方式年齢職務経験
相模原市2026/4/1〜12/15SPI331〜49歳3年
神戸市2026/4/1〜2027/1/15SPI325〜39歳(40歳以上の区分は40〜61歳)定めなし

年末に結果が出た人にとって現実的なのは、神戸市のDタームです。受付が2027年1月15日まで、1次試験が2027年2月13・14日なので、12月に落ちた人でも申し込めます。

相模原市は受付が2026年12月15日までなので、それより早く結果が出た自治体の人だけになります。たとえば大阪市(12月4日発表)や群馬県(12月4日発表)なら間に合いますが、名古屋市(12月22日発表)や新潟市(12月25日発表)では締切を過ぎています。

神戸市は代表的な区分が25〜39歳ですが、それとは別に「総合事務(40歳以上)」(40〜61歳)があります。年齢の一覧だけで外さないでください。

落ちたあとの、次の1本の選び方

ここからは、僕が次を選ぶならこう考える、という順番です。

1. 落ちた場所で、直すものを分ける。 1次の適性検査で落ちたなら、足りないのは処理の速さです。SPI3の市販本を1冊、時間を計って回し直します。面接で落ちたなら、書類と話す内容の整合を見直すほうが先です。両方を同時に直そうとすると、どちらも半端になります。

2. 方式を揃える。 秋にSPI3で受けた人は、春もSPI3の15自治体から選ぶと、勉強がそのまま繋がります。方式を変えるのは、志望先がどうしてもそこにある場合だけでいいと思います。

3. 職務経験の年数を、次の基準日で数え直す。 多くの自治体は、採用予定日の前の3月末や4月1日を基準に年数を数えます。秋の時点で4年11ヶ月だった人が、次の春の基準日では5年を超えることがある、ということです。受けられる自治体が1つ増えるだけで、選び方は変わってきます。

僕自身、同じ年に本命とは別の自治体も受けています。「SCOAってどういう感じなんだろう」という興味と、本番の練習のつもりでした。そちらは1次で届きませんでした。練習では8割取れていたのに、テストセンターの形式に慣れていなかったんです。小数点の混じった計算に時間を使いすぎて、計算用紙も小さくて筆算の置き場に困りました。

本命は教養試験の市役所で、そちらには合格しています。落ちた試験と受かった試験で、直すべきものは別でした。1つの結果が、次の合否をそのまま決めるわけではありません。

▶ 1次の方式ごとの違いは、教養試験とSPI3・SCOAはどう違うかにまとめています。 ▶ 必要な年数の数え方は、経験者採用の職務経験年数で62自治体を集計しました。 ▶ 年齢の上限で迷っている方は、40代で外れる自治体はどこかもあわせてどうぞ。 ▶ いま公務員として働いている方は、公務員の年数は職務経験に入るのかを先に読んでください。

この集計の前提

  • 対象は、当ブログが受験資格データを収集している全国67自治体(都道府県・政令市)のうち、経験者採用で一般行政の枠がある62自治体です
  • 各自治体が公表している令和8年度(2026年度)の受験案内を、2026年8月に1件ずつ開いて確認しました。名古屋市だけは9月1日公表の案内で差し替えています
  • 春は「申込締切が3月から6月」、秋は「7月から10月」で分けています。相模原市と神戸市は通年募集のため別枠にしました。福井県と静岡市は締切が案内に載っていなかったため、どちらにも入れていません
  • 同じ自治体に複数の枠がある場合は、代表となる1区分で数えています。当ブログの集計記事はすべてこの数え方でそろえています。横浜市は春実施枠、滋賀県は夏試験で数えているため、横浜市の秋実施枠と滋賀県の冬試験は秋の31には入っていません
  • 秋田県は、第1次がアピールシートの提出で、SPI3は第2次です。方式の集計では他の自治体と同じくSPI3として数えています
  • 千葉県・福井県・兵庫県・宮崎県の4つは、令和8年度の案内が記事の時点で確定前のため、前年度の実績で数えています。秋の31自治体に入っている千葉県と兵庫県は、前年度の最終合格発表がどちらも12月中旬でした
  • 日程・方式・年齢・年数は年度で変わります。申し込む前に、必ず志望先の最新の受験案内でご確認ください

おわりに

秋に落ちた人がいちばん失いやすいのは、自信ではなく情報だと思っています。

12月に結果を見て、そこから調べ直すのは大変です。でも一覧を先に持っておけば、探す時間はいりません。落ちた日に、次の締切だけ見ればいい。春の受付が始まるのは2月19日からなので、年末年始に気持ちを立て直す時間は、ちゃんとあります。

次に受けるなら、秋と同じ方式で行きますか。それとも、志望先を変えますか。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

📘 67自治体の受験要件を、1冊にまとめました

『社会人枠の公務員試験 全国67自治体データブック 2026年度版』

年齢の上限、必要な職務経験、試験の方式、申込の締切。公式の受験案内を1件ずつ開いて確認し、1自治体1ページにまとめています。Kindle Unlimitedでも読めます。

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