社会人枠の基礎

公務員の経験者採用、年間スケジュールには「春」と「秋」2つの山がある。62自治体を集計してわかったこと

公務員の経験者採用の年間スケジュール。申込は5月と8月、1次試験は6月と9月に山があることを示す記事のアイキャッチ
あにたろ

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「公務員 経験者採用 スケジュール」で検索した。ということは、いつ動けばいいのか、まだつかめていないんだと思います。

この記事のデータは、各自治体が公表している受験案内(一次資料)をもとに作成し、2026年8月に内容を点検しています。年度の切り替わりで条件が変わることがあるため、応募前に必ず出典リンクから最新の受験案内をご確認ください。

経験者採用(社会人枠)は、年に1回しかチャンスがないと思われがちです。でも実際に日程を集計してみると、申込の締切にも1次試験にも、それぞれ「山」が2つありました。

僕は元消防士です。15年勤めて、その後は市役所勤務も経験しています。今回は、経験者採用で一般行政の枠がある62自治体分の受験案内を1件ずつ調べて、年間の日程を集計しました。その結果から見えた「動くべき時期」を、この記事で整理します。

山は2つあります

  • 申込締切の山は5月と8月。60自治体のうち34自治体がこの2カ月に集中
  • 1次試験の山は6月と9月。申込の山から1カ月ほど遅れて来る
  • 締切から最終合格発表までは、真ん中の値で102日(およそ3ヶ月半)

申込の締切は、5月と8月に山がある

申込締切が年月日まで確定している60自治体を、締切の月ごとに数えてみました。対象の62自治体のうち、締切が掲載されていなかったのは福井県と静岡市の2つです。

締切月自治体数
3月5
4月4
5月15
6月3
7月5
8月19
9月7
12月1
翌1月1

出典:本記事の数字は、僕が集計した独自データに基づいています。各自治体の最新の受験案内(PDFまたはWebページ)を、1件ずつ確認しました。

一番多いのは8月の19自治体、次いで5月の15自治体でした。この2つの月だけで、60自治体のうち34自治体を占めています。6割弱が、この2カ月のどちらかで締切を迎える計算です。

締切を3月から6月までの「春」、7月から10月までの「秋」に分けると、春が27自治体、秋が31自治体でした。ほぼ半々です。残りの2自治体は相模原市と神戸市で、1年を4つのタームに分けた通年募集のため、最終締切が12月と翌1月に置かれています。経験者採用は、年1回の一発勝負ではないんです。春に間に合わなくても、秋にもう一度チャンスがあります。

今、締切がまだ来ていない自治体をまとめて確認したい方は、こちらの記事に一覧があります。

公務員の経験者採用、まだ間に合う自治体の一覧

1次試験は6月と9月に集中する

次に、1次試験が実施される月も数えてみました。1次試験の月が特定できたのは57自治体分です。残り5自治体は、1次が書類の提出だけだったり、通年で4つのタームに分かれていたりして、試験月をひとつに決められないケースでした。受験できる期間の中から自分で日を選ぶ方式は、その期間の初日が入る月で数えています。

1次試験月自治体数
3月3
4月4
5月6
6月13
7月4
8月8
9月11
10月8

出典:各自治体の受験案内(令和8年度実施分)を、僕が1件ずつ確認して集計しました。

締切と同じく、ここにも2つの山があります。9月が12自治体、6月が11自治体です。申込の山が5月と8月なので、そこから1カ月ほど遅れて試験の山が来る、という並びになっていました。

働きながら受けるなら、この6月と9月は先に予定を空けておくといいと思います。有給休暇の申請も、家族との調整も、早めに動くほど楽になります。

複数の自治体を併願する場合は、試験日が重なっていないかも気になるところです。締切と試験日をまとめて見られるツールを作っています。

併願プランナーで、試験日のかぶりと締切を確認する

申し込んでから合格発表まで、3〜4ヶ月が目安

申込の締切から、最終合格発表まではどれくらいかかるのでしょうか。締切と最終合格発表の両方が年月日まで判明している36自治体で確認すると、17自治体が3〜4ヶ月に収まっていました。真ん中の値は98日、およそ3ヶ月です。一番短いのが島根県の46日、一番長いのが東京都の164日でした。

たとえば仙台市は、申込締切の5月18日から最終合格発表の8月31日まで、およそ3ヶ月半でした。川崎市は、申込締切の8月17日から最終合格発表(行政事務B〜D区分以外)の12月17日まで、ちょうど4ヶ月です。

在職中に受けるなら、この3〜4ヶ月は、退職の相談時期を逆算する材料になります。合格発表の時期から3〜4ヶ月さかのぼると、申込のタイミングが見えてくるはずです。そこからさらに、職場に伝えるタイミングも考えられます。

退職を誰に、いつ伝えるか。ここで悩んでいる方は、こちらのツールも参考にしてください。

在職中受験タイムラインで、合格発表から逆算したスケジュールを立てる

働きながら受けるなら、押さえる時期は3つ

ここまでの数字を踏まえると、働きながら経験者採用を受けるときにやることは、大きく3つに整理できます。

やること春ルートの目安秋ルートの目安
①情報収集(受験案内の確認)〜4月ごろ〜7月ごろ
②申込5月8月
③試験・面接6月〜9月〜

①の情報収集は、自治体が受験案内を公開してから締切までの間に済ませておきたい作業です。年齢の条件、必要な職歴年数、試験の方式を確認します。

②の申込は、締切の山である5月か8月です。エントリーシートや職務経歴書の準備は、締切の直前ではなく、①の段階から少しずつ進めておくと余裕が生まれるはずです。

③の試験・面接は、山である6月か9月に集中します。ここまでに有給休暇の調整を終えておくと、当日になって慌てずに済みます。

すべての自治体がこの通りとは限りません。ですが、春ルートか秋ルートか、どちらを軸にするかを先に決めておくと、準備の予定は立てやすくなります。

この集計の前提

この記事の数字は、全国67自治体のうち、経験者採用で一般行政の枠がある62自治体を対象にしています。一般行政の経験者枠がない岩手県・宮城県・静岡県・京都府・沖縄県の5県は外しました。締切の集計に使ったのは、締切が年月日まで確定している60自治体です。各自治体が公開している公式の受験案内をもとに、僕が1件ずつ確認して集計しています。なお千葉県・兵庫県は令和8年度の日程が未公表のため、前年度の実績で数えています。三重県・和歌山県・滋賀県・名古屋市は令和8年度の日程を反映済みです。滋賀県は制度変更で「経験者採用」区分そのものが廃止され、夏試験の社会人枠(申込6月3日〜7月3日)と、新卒と共通の冬試験(申込11月5日〜12月4日)に組み替わりました。月別の集計は集計時点のものなので、最新の締切は下の「まだ間に合う」記事と併願プランナーで確認してください。名古屋市は令和8年度の選考案内が未公表で、1次試験日を確認できていません。

年度が変わると、締切や試験日程も変わります。来年度以降に受験を考えている方は、必ずその年度の受験案内で最新の日程を確認してください。

▶ 試験の方式(テストセンターか固定日か)については、1次試験の方式まとめで詳しく整理しています。

受ける試験日が決まったら、逆算スケジューラーで逆算した学習計画に落とし込んでみてください。

▶ 秋に落ちたあと春に受け直す段取りは、春に申込がある27自治体を締切順に並べた記事にまとめました。

おわりに

経験者採用は、年に1回の一発勝負ではありませんでした。申込の締切には5月と8月、1次試験には6月と9月に、それぞれ山があります。

春に間に合わなくても、秋にもう一度チャンスがあります。まずは自分が狙う自治体の締切が、どちらの山に近いか確認してみてください。

あなたが気になっている自治体は、春と秋、どちらのルートに近いですか。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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