公務員の経験者採用、年間スケジュールには「春」と「秋」2つの山がある。45自治体を集計してわかったこと
「公務員 経験者採用 スケジュール」で調べているということは、いつ動けばいいのか、まだつかめていないのだと思います。
経験者採用(社会人枠)は、年に1回しかチャンスがないと思われがちです。でも実際に日程を集計してみると、申込の締切にも1次試験にも、それぞれ「山」が2つありました。
僕は元消防士として15年勤務し、その後、市役所勤務も経験しています。今回は、令和8年度(2026年度)の経験者採用45自治体分の受験案内を1件ずつ調べて、年間の日程を集計しました。この記事では、その結果から見えた「動くべき時期」を整理します。
この記事でわかること
- 経験者採用の申込締切が、5月と8月に集中している(45自治体を集計した結果)
- 1次試験が、6月と9月に集中している
- 申込締切から最終合格発表まで、平均してどれくらいかかるか
- 在職中に受けるなら、いつ何をしておけばいいか
- この集計の前提と、年度が変わったときの注意点
申込の締切は、5月と8月に山がある
令和8年度で申込締切が確定している45自治体を、締切の月ごとに数えてみました。
| 締切月 | 自治体数 |
|---|---|
| 3月 | 4 |
| 4月 | 3 |
| 5月 | 14 |
| 6月 | 2 |
| 7月 | 1 |
| 8月 | 16 |
| 9月 | 3 |
| 10月 | 1 |
| 12月 | 1 |
出典:本記事の数字は、僕が集計した独自データに基づいています。各自治体の最新の受験案内(PDFまたはWebページ)を、1件ずつ確認しました。
一番多いのは8月の16自治体、次いで5月の14自治体でした。この2つの月だけで、45自治体のうち30自治体、全体の3分の2を占めています。
締切を3月から6月までの「春」、7月から10月までの「秋」に分けると、春が23自治体、秋が21自治体でした。ほぼ半々です。つまり経験者採用は、年1回の一発勝負ではありません。春に間に合わなくても、秋にもう一度チャンスがあります。
今、締切がまだ来ていない自治体をまとめて確認したい方は、こちらの記事に一覧があります。
1次試験は6月と9月に集中する
次に、1次試験が実施される月も数えてみました。1次試験の月が確認できたのは40自治体分です。残り5自治体は、1次が書類選考のみなど、試験月として特定しにくいケースでした。
| 1次試験月 | 自治体数 |
|---|---|
| 3月 | 2 |
| 4月 | 4 |
| 5月 | 4 |
| 6月 | 11 |
| 7月 | 3 |
| 8月 | 5 |
| 9月 | 7 |
| 10月 | 4 |
出典:各自治体の受験案内(令和8年度実施分)を、僕が1件ずつ確認して集計しました。
締切と同じく、ここにも2つの山があります。6月が11自治体、9月が7自治体です。申込の山が5月と8月なので、そこから1カ月ほど遅れて試験の山が来る、という並びになっていました。
働きながら受けるなら、この6月と9月は先に予定を空けておくといいと思います。有給休暇の申請も、家族との調整も、早めに動くほど楽になります。
複数の自治体を併願する場合は、試験日が重なっていないかも気になるところです。締切と試験日をまとめて見られるツールを作っています。
▶ 併願プランナーで、試験日のかぶりと締切を確認する
申し込んでから合格発表まで、3〜4ヶ月かかる
申込の締切から、最終合格発表まではどれくらいかかるのでしょうか。発表時期が判明した36自治体で確認すると、24自治体が3〜4ヶ月でした。
たとえば仙台市は、申込締切の5月18日から最終合格発表の8月31日まで、およそ3ヶ月半でした。川崎市は、申込締切の8月17日から最終合格発表(行政事務B〜D区分以外)の12月17日まで、ちょうど4ヶ月です。
在職中に受験する人にとって、この3〜4ヶ月という期間は、退職の相談時期を逆算する材料になります。合格発表の時期から3〜4ヶ月さかのぼると、申込のタイミングが見えてくるはずです。そこからさらに、職場に伝えるタイミングも考えられます。
退職を誰に、いつ伝えるかで悩んでいる方には、こちらのツールも参考にしてください。
▶ 在職中受験タイムラインで、合格発表から逆算したスケジュールを立てる
働きながら受けるなら、押さえる時期は3つ
ここまでの数字を踏まえると、働きながら経験者採用を受けるときにやることは、大きく3つに整理できます。
| やること | 春ルートの目安 | 秋ルートの目安 |
|---|---|---|
| ①情報収集(受験案内の確認) | 〜4月ごろ | 〜7月ごろ |
| ②申込 | 5月 | 8月 |
| ③試験・面接 | 6月〜 | 9月〜 |
①の情報収集は、自治体が受験案内を公開してから締切までの間に済ませておきたい作業です。年齢の条件、必要な職歴年数、試験の方式を確認します。
②の申込は、締切の山である5月か8月です。エントリーシートや職務経歴書の準備は、締切の直前ではなく、①の段階から少しずつ進めておくと余裕が生まれるはずです。
③の試験・面接は、山である6月か9月に集中します。ここまでに有給休暇の調整を終えておくと、当日になって慌てずに済みます。
すべての自治体がこの通りとは限りません。ですが、春ルートか秋ルートか、どちらを軸にするかを先に決めておくと、準備の予定は立てやすくなります。
この集計の前提
この記事の数字は、令和8年度(2026年度)の経験者採用で、申込締切が確定している45自治体を対象にしています。各自治体が公開している公式の受験案内をもとに、僕が1件ずつ確認して集計しました。
年度が変わると、締切や試験日程も変わります。来年度以降に受験を考えている方は、必ずその年度の受験案内で最新の日程を確認してください。
おわりに
経験者採用は、年に1回の一発勝負ではありませんでした。申込の締切には5月と8月、1次試験には6月と9月に、それぞれ山があります。
春に間に合わなくても、秋にもう一度チャンスがあります。まずは自分が狙う自治体の締切が、どちらの山に近いか確認してみてください。
あなたが気になっている自治体は、春と秋、どちらのルートに近いですか。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。