独学勉強法

特別区経験者採用の数的処理は16問。公式の問題冊子を2年分、1問ずつ数えました

あにたろ

※本記事にはプロモーション(アフィリエイト広告)が含まれます。

特別区の経験者採用を調べていくと、教養試験の「数的処理は何問出るか」という数字が、サイトによって16問だったり19問だったりします。

受験を決めるうえで大事な数字なのに、どちらが正しいのか分かりません。それなら原典を見るしかないと思い、特別区人事委員会が公式サイトで公開している問題冊子を、2年分、1問ずつ数えました。

先に、数えた結果

  • 数的処理(判断推理・数的推理・空間把握・資料解釈)は令和6年度も令和7年度も16問でした
  • 解答するのは45問中35問なので、約46%が数的処理です
  • ただし内訳は年度で大きく動きます。数的推理は7問から4問に減り、空間把握は1問から4問に増えました

僕は特別区を受けていません。だからこの記事は、僕の記憶ではなく、誰でも確認できる公式の問題冊子と正答表だけを根拠にしています。出典のURLはすべて記事内に貼っておくので、疑わしいと感じたらご自身の目で数え直せます。

2年分を数えた結果

  • 数的処理は16問。令和6年度・令和7年度の公式問題冊子で2年連続一致
  • 19問説は、新卒向けのⅠ類の数字が混ざった可能性が高い
  • 合計16問は固定でも中身は動く。数的推理は7問→4問、空間把握は1問→4問

教養試験の構成。45問のうち35問に解答します

問題冊子の表紙にある注意書きから、そのまま確認できる事実です。

項目内容
解答時間1時間45分
問題数全45問
必須解答No.1〜30の30問
選択解答No.31〜45の15問から任意の5問
解答数合計35問

この構成は令和6年度と令和7年度で同じでした。5問を超えて選択解答した場合は、5問に達した時点で採点が打ち切られる、という注意書きまで書かれています。

2年分の分野別内訳。数的処理はどちらも16問でした

公開されている問題を1問ずつ読んで、分野を判定した結果です。問題冊子に分野名は書かれていないので、分類は僕の判定になります。境界があいまいな問題もあります。ただ、数的処理の合計16問という数字は、分類の流派を変えても動きません。

令和6年度(2024年実施)

分野問数問題番号
判断推理4問No.9・10・11・22
数的推理7問No.12・13・14・15・16・21・23
空間把握1問No.24
資料解釈4問No.17・18・19・20
数的処理 計16問
時事(社会事情)6問No.25〜30

令和7年度(2025年実施・秋試験)

分野問数問題番号
判断推理4問No.9・10・11・12
数的推理4問No.13・14・15・16
空間把握4問No.21・22・23・24
資料解釈4問No.17・18・19・20
数的処理 計16問
時事(社会事情)6問No.25〜30

選択解答のNo.31〜45は、政治・経済・社会・国語・日本史・世界史・地理・芸術・物理・化学・生物・地学といった知識分野でした。ここから5問だけ選んで答えます。

なお、公開PDFには含まれていない問題があります。両年度ともNo.1〜8の8問(令和6年度はNo.40も)が非公開で、公式サイトには「著作権等により、掲載していない問題もあります」と注記されています。位置と問数から、No.1〜8は文章理解(現代文・英文)と考えられますが、ここは推定です。

16問と19問、どちらが正しいのか

数えた結果のとおり、経験者採用(1級職)は16問です。2年連続で一致しました。

では19問という数字はどこから来たのか。特別区にはⅠ類という新卒向けの採用試験が別にあり、そちらの教養試験は構成が異なります。19問と書いているサイトは、Ⅰ類の数字と経験者採用の数字が混ざっている可能性が高いです。

特別区の公式サイトにも、経験者採用の1次がSPI方式だという記載はありません。SPIの枠として案内されているのは「Ⅰ類【早期SPI枠】」で、これは新卒・大卒程度向けの別区分です。経験者採用は、数的処理が重い従来型の教養試験。そのつもりで準備しておく必要があります。

合計は固定、内訳は動く。だから山張りは危険です

2年分を並べたとき、対策にいちばん効く発見がありました。

数的処理の合計は16問で固定なのに、中身は大きく動いています。数的推理は7問から4問へ減り、空間把握は1問から4問へ増えました。令和6年度の感覚で「空間把握は1問しか出ないから捨てよう」と山を張っていたら、翌年は4問失っていたことになります。

逆に、両年度でまったく動かなかったものもあります。

  • 資料解釈は4問固定(No.17〜20の位置まで同じ)。表・増加率の表・折れ線・円グラフという構成も共通で、すべて計算だけで解ける標準形式でした
  • 判断推理も4問で安定。暗号や勝敗の条件推理など、定番の型が中心です
  • 時事は6問固定(No.25〜30)。「本年3月に成立した」「昨年12月に公表された」という形で、試験の直近1年のニュースから出ます。予算、政府の計画、国際機関の調査、大きな文化ニュースが定番でした

働きながら対策するなら、優先順位はこう組めます。動かない資料解釈4問と判断推理4問を確実に取りにいき、数的推理と空間把握は定番の型だけ押さえる。時事6問は直近1年に絞って直前期に固める。この配分なら、勉強時間が限られていても16問の半分以上を現実的に狙えます。

必須30問の中身。教養の主戦場は数的処理と時事です

必須解答30問の構成をまとめると、こうなります。

  • 文章理解(推定・非公開部分): 8問
  • 数的処理: 16問
  • 時事: 6問

つまり必須枠の半分以上が数的処理で、知識系の暗記科目は必須枠にほぼ出てきません。大学受験のような幅広い暗記をやり直す試験ではなく、数的処理と時事に時間を割く試験です。ここは働きながら受ける人にとって、素直に朗報だと思います。

▶ 経験者採用全体では、そもそも従来型の教養試験を課す自治体は少数派です。SPI3・SCOAとの違いは教養試験とSPI3・SCOAはどう違う?で63自治体分を集計しています。特別区はその中の「数的処理が重い例外」にあたります。

▶ 自分の年齢と職歴で特別区や他の自治体が対象になるかは、受けられる自治体診断(無料・登録なし)で1分で確認できます。併願先の締切と試験日は併願プランナーにまとめています。

出典と分類の注意

この記事の数字は、2026年8月に次の一次資料を確認して数えたものです。

正答表にはNo.1〜45まで正答が載っており、全45問の存在はここで確認できます。分野の分類は僕の判定です。図形の計量は数的推理、軌跡・展開図・一筆書きは空間把握に割り当てました。割り当て方を変えると判断推理と数的推理の内訳は多少動きますが、数的処理の合計16問は変わりません。

問題の中身はここには載せていません。公式の公表物なので、実物はリンク先でそのまま読めます。過去問演習に使う場合も、必ず原典をダウンロードしてください。

▶ 特別区は例外で、経験者採用で従来型の教養試験を課すのは67自治体のうち6件だけでした。志望先ごとに何をやるべきかは経験者採用に数的推理は必要か(67自治体を調査)にまとめています。

おわりに

「数的処理は何問出るのか」という単純な疑問に、数字の割れた記事が並んでいる。原典が公開されているのだから、数えれば終わる話のはずです。だから数えました。

結果は16問。2年連続で同じでした。合計が固定でも中身は動くので、分野の山張りではなく、動かない資料解釈と判断推理から固めるのが現実的です。

受けるかどうか迷っている段階なら、まずは自分が受験資格の対象かどうかを確認するところからです。締切と試験日程は毎年動くので、最新の受験案内で確かめてください。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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